2014.10.21(316)

「老舗鉛筆 シャープペン」

ステッドラー

リグヌム シャープペン

ステッドラー リグヌム シャープペン

2013年にステッドラーが立ち上げた高級筆記具シリーズ「プレミアム」。これまで製図や絵を描くためのプロ向け商品を作ってきたステッドラー社。ずいぶん前に「エリーゼ」という名でステッドラーが高級筆記具シリーズを展開していたことがあった。
それらは、高級というものは感じられるもののステッドラーらしさは正直なところあまりなかった。

それもそのはずで「エリーゼ」はドイツのペンブランドでステッドラーが当時同ブランドを買収したものだったからだ。

■ ステッドラーらしいデザイン

その意味で言うと今回のプレミアムシリーズは生粋のステッドラーということになる。それはクリップの勇ましいデザインにもよく表れている。どことなく西洋鎧のようだ。それがステッドラーのトレードマークであるマルスヘッドを想起させる。

ステッドラー リグヌム シャープペン

今回のプレミアムシリーズではブランド立ち上げ早々からこれでもかとたくさんのペンをラインナップしている。その中で私が注目したのがシャープペン。今回のプレミアムシリーズの中でごく一部を除いてほとんどにシャープペンがラインナップされている。しかも、0.7mmと0.9mmというところがいい。すごくいい。

0.7mmだけというのは他の海外ブランドでも見かけるが0.9mmもはじめから揃えているところがステッドラーらしくていいではないか。鉛筆ブランドの心意気が感じられる。

■ 0.7mmシャープペン

私が今回手に入れたのは「Lignum(リグヌム)」という木軸モデルの0.7mm芯タイプ。

ステッドラー リグヌム シャープペン

ブラウンの「プラム」とホワイトの「メープル」の2色がある中で、「メープル」を選んだ。使っていくうちにきっと汚れていくだろう。でもその汚れも含めてこのペンを使い込んでみたいと思った。

ボディはそのメープルホワイトが全体の6割くらいまで及んでいてウッド感がしっかりと味わえる。

ステッドラー リグヌム シャープペン

シャープペンにしては少々短めだ。これはノックボタンを持たないツイスト式なので、その分が短くなっている。ただ、ノックボタンの分だけということでもなさそうだ。試しにラミー2000のペンシルと比べてみるとノックボタン分を差し引いてもわずかに短かった。

ステッドラー リグヌム シャープペン

かなりのショートボディだ。手にするとこのショートボディが手の平にすっぽりと収まる。

ステッドラー リグヌム シャープペン

それはまるでペンがすっかりリラックスしてソファーに体を沈めているかのよう。指先はペン先の側のメタルパーツにくる。これがベストポジションだ。ということはホワイトのメープルボディは筆記時には指先がほとんど触れない訳だから味が出てくるのは結構な長い道のりになりそうだ。

■ ツイスト式

次に芯を出してみる。これは先ほども触れたとおりツイスト式。小指と薬指、そして中指でペン先を抱え込みそれ以外の指を総動員して時計回しに回転させる。

ステッドラー リグヌム シャープペン

ステッドラー リグヌム シャープペン

ステッドラー リグヌム シャープペン

12時からスタートして2時半くらいまではなんの負荷もなくスルスルと回りそのあと3時半くらいまで少しばかりの負荷を感じる。すると最後にカチッという感触があり芯が出てくる。ツイストストロークとしては少しばかり長い印象だが、片手でも操れないこともない。カチカチと2回ツイストするとさぁ書くぞ!というちょうどいい長さになる。

ステッドラー リグヌム シャープペン

■ バランスのよい書き味

メタルグリップに指を添え書いてみる。

ステッドラー リグヌム シャープペン

書きはじめてすぐに感じるのがバランスの良さ。

ステッドラー リグヌム シャープペン

ペン先がメタルで後軸がウッドということもあってか低重心設計になっている。いつものようにやじろべえ方式で重心を探ってみた。

ステッドラー リグヌム シャープペン

たしかに中央よりわずかに前方側に重心はあった。0.7mmという太めの芯で書き続けていくには「人力クルトガ」のごとく自ら軸を適度に回転させる必要がある。この時クリップがほとんど気にならなかった。

ステッドラー リグヌム シャープペン

鎧のようなクリップはボディの半分くらいまでの長さがあるが、横からみると、出っ張り感がほとんどない。

ステッドラー リグヌム シャープペン

それ故クリップが下側にきてもほとんど邪魔にならなかった。

■ ペン先のフォルム

私がシャープペンの中で最もこだわるのがペン先まわりのフォルム。芯先、そしてそれを出しているパイプ、さらにはグリップに連なるライン。それがぎくしゃくすることなくスゥッと一本のラインで繋がっているものが好きだ。

ステッドラー リグヌム シャープペン

私たちは文字を書くときに今、申し上げた一連のラインを視野に入れながらとなる。その眺めが美しい方が思考も美しくなるような気がする。この「リグヌム」はことの他、そのラインが美しい。

■ 記事作成後記

唯一残念だったのは消しゴムが付いていないところ。ボディを分解した内側でもいいのでできれば付けて欲しかったものです。。。

ステッドラー リグヌム シャープペン

□ ステッドラー リグヌム シャープペンはこちらで販売されています。
□ ボールペンタイプもあります。
□ ステッドラー プレミアム

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