文具で楽しいひととき
■ 「ロングセラーの携帯ノート」 コクヨ 測量野帳 セーY1  157円


□我が家では、毎年少なくとも1回はキャンプに行っている。
 湖や川のほとりにテントを設営して、自炊して2〜3日過ごす。

 毎回、出かける前に、読めずにため込んでいた本を2〜3冊。
 最近描かなくなったスケッチブックと色鉛筆やら、色々なものを
 ここぞとばかりに持っていく。


コクヨ 測量野帳


 そんな中、今回は原稿作成用にノートと
 ペンも持っていこうと思った。

 自然の中で原稿を作成すれば、さぞかしいい文章が書けるだろうと
 行く前から勝手に思い込んでいる。

 日頃の原稿作成には、モールスキンやロディアなどを使っているが、
 キャンプとなると、かってが違う。

 さて、何にしょう。

 そこで、今回選んだのが、コクヨの測量野帳。
 野帳、つまり野外用の手帳ということでこれに決めた。
 そして、ペンに選んだのがリラ社のorlow−techno 6300。

 さあ、これで準備完了。

 私の場合、こうしてカバンに詰め込んだだけで、目的の半分くらいは
 達成してしまったかのような変な安堵感を感じてしまう。

 いやいや、それではいけない、ちゃんと書かねば・・・


□コクヨと言えば、だれもが知る紙製品の最大手メーカー。
 明治38年からの創業で和式の帳簿や伝票をつくっていた。
 100年の歴史を持つ、根っからの紙製品の会社。

 私は、日本の紙製品は世界的にみてもとても品質が優れていると
 思う。


□さて、本題の「測量野帳」。
 名前からしてすごい。

 測量用の野外手帳ときている。

 ここまで使うシチュエーションを限定した商品名も珍しいと思う。

 もともとは、測量士の方が、その測量した長さなどを書き留める
 ものなのだろう。
 
 測量士の方専用のノートがあるのなら、
 「メルマガ屋内帳」「営業野帳」などもあってもいいのではと
 考えてしまう。

 話はもどって、この測量野帳は昭和36年発売以来、40年以上経った
 現在も多くのファンが使い続けている。
 
 世間にそんなにたくさんの測量士の方がいるかと言えば、そうではなく。
 一般の方々が愛用しているという。


□この測量野帳、屋外で使うことを想定してか、表紙がグリーンで
 アウトドア気分を盛り上げてくれる。

 当然野外で使うとなれば、机などない場所での筆記となる。
 そのためか、表紙のカバーはかなりしっかりした厚みがある。
 これなら、立ったままの筆記も楽々こなせる。

 表紙には測量野帳ではなく「LEVEL BOOK」という金色の
 刻印がされている。

 なんとなく、懐かしさを感じさせる佇まいだ。
 どことなく、小学校時代の出席簿のカバーを思いおこしてしまう。

コクヨ 測量野帳

コクヨ 測量野帳


□表紙をめくると、各ページにはちょっと変わった罫線の引かれ方が
 されている。

 見開きの右側は通常よくあるノートの横罫線が等間隔でひかれている。
 一方の左側には横罫線に加えて、縦の罫線が赤で等間隔で引かれている。

 まるで、エクセルシートのように、左側は表の構成になっている。
 おそらく、ここに測量士の皆さんは測量結果を書き込むのだろう。


□大きさとしては、大きすぎず、小さすぎずほど良いサイズ。
 あえていうなら千円札を広げた、もう一回り大きなサイズといったところ。


コクヨ 測量野帳


 80ページという必要十分ながら、とってもスリムに仕上げなので、
 携帯するにも好都合となる。


□この測量野帳の使い方の醍醐味は、プロが現場で酷使しているがごとく
 がしがしと使うに限る。

 気づくと、何冊もたまっているいった状態となる。

 こうして、測量野帳が増えていくのはとても愉しいものだ。

 そんな事を言いながら、結局今回のキャンプでは、結局何も書かず仕舞いだった。

 よし、来年こそは・・・・

(2004年6月15日作成)


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