文具で楽しいひととき
■ その20 「手のひらサイズの便利なツール」 レザーマン マイクラ 5,775円


□普段持ち歩くものは、必要最小限にとどめたい。たくさんのものを
 持って荷物が重くなるのは、自分もつらいし、ポケットなどが膨れて
 あまり格好のよいものではない。

 私の勝手なイメージでは、必要最小限のものを携帯するプロは
 子供の頃憧れたスパイだ。

 ジェームス・ボンドのように、一見普通の腕時計だが、いざとなると
 鉄板の切断できるレーザーが出てきたり、そういう小道具に
 憧れていた人は、私だけではないと思う。


レザーマン マイクラ


□今回ご紹介するのは、ポケットツール「レザーマン マイクラ」
 (スパイ道具ではない。念のため、)

 見た目は手のひらにのっかり、そのまま握りしめれば、
 すっぽりおさまってしまう程のコンパクトサイズ。


レザーマン マイクラ


□ひとたび拡げれば、
 ・ハサミ
 ・クリップポイント・ナイフ
 ・ピンセット
 ・爪ヤスリ/甘皮取り
 ・マイナスドライバー(特小)
 ・マイナスドライバー(中)
 ・平型プラスドライバー
 ・栓抜き
 ・定規


 が装備されている。

 外観はオールメタルのいかにもツールといったいでたち。
 手に持つと適度な重みがあり、作りの良さが伺える。
 なんと、全てのレザーマンのツールは25年保証が付けられている。

□使い方としては、
 拡げると、まずハサミが現れてくる。


レザーマン マイクラ


 このハサミが小さいわりにしっかり使えてとても良い。
 ハンドルを握りしめると、バネ効果で自然に戻ってくる。
 このおかげで、ハサミをジョキジョキとスムーズに切ることができる。

 その他の装備はそのハサミの両ハンドルの内側に隠されている。
 使用したい装備を簡単に引き出しやすいように、爪掛けがついている。


レザーマン マイクラ


 ご親切に、ハンドルの側面には簡易スケールが刻印されている。
 cm、inchの併記。12cm分しかないので、使える範囲は限定されるが、
 いざという時には役立つだろう。


□いろいろな機能の中で私がよく使うのはハサミ。
 宅急便の荷物のひもなどを切ったりするが、以外に役立つのが爪きりである。
 よくある爪きりは「パチンパチン」と音が響き渡る。会社でこれをやったら
 いかにも「仕事してません」と周りにアピールしているかんじになってしまう。

 マイクラはハサミなので、そういった音は出ない。ゆっくりと切れば
 爪も飛び散ったりもしない。

 マイクラにはやすりも装備されているので、これで爪の仕上げもばっちりだ。

 ひょっとすると開発者は爪きりとして開発したのかもしれない。


□そもそもレーザマン社はアメリカのオレゴン州で1983年からスタート
 したメーカーで以外に歴史は浅い。

 フラッグシップ商品のプライヤー(ペンチに似た工具)付きのツールは、
 創業者のティム・レザーマン氏がレンタカーでヨーロッパ旅行をしたときに
 度重なる車の故障に困り、プライヤー付きのナイフがあれば便利なのにと
 思ったのがそもそものきっかけらしい。

 まさに、必要は発明の母だ。


レザーマン マイクラ


□私は、プライヤー付きのポケット・サバイバルツールも愛用している。
 これはもっぱら、ちょっとした修理やキャンプの時などに活用している。

 私の場合プライヤーを使う機会はそう毎日はなく、
 それより、ハサミを使うことの方が多い。
 
 なので、ハサミを中心に色々な装備があり、コンパクトで
 普段も持ち歩けるマイクラは日々持ち歩く相棒としてぴったりだ。

 爪きりだってできる、スパイ気分を味わえるツールのお話でした。


■ レザーマン  マイクラは、こちらで販売されています。

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