文具で楽しいひととき
■ 「スイッチのようなクリップのペン」 ラミー エナジー 


ラミー LAMY エナジー VIVO


□ペンを構成するものは大きく分けて、
 胴軸、ペン先、クリップに集約できると思う。

 このたび、日本に上陸したラミーエナジーはその3つの構成要素を
 シンプルにくっつけてみました。といった、かなり潔いデザインのペン。

 まるで、試作品のまま市場に出てきてしまったかと思うほど。

 でも、シンプルではあるけれども、どれとも似ていないオリジナリティがある。

 ドイツのプロダクトデザイナーであるKonstantin Grcic氏による
 このラミーエナジー、
 本国ではvivo(ヴィーヴォ)の名で親しまれている。


□まず、なんといっても目をひきつけると言おうか、
 「何これ」 と違和感を感じたのが、
 あまりにも短すぎるクリップだ。

 胴軸がまっさらな筒状をしているので
 さらにそのクリップが引き立って見えてくる。

 クリップには、「ノックをして」と誘っているようなギザギザが
 刻まれている。


ラミー LAMY エナジー VIVO


 そこに親指をかけて、ノックをするとカチカチと芯が出てくる仕掛け。

 横から見ると、そのギザギザノック面がボディ面から20度くらい
 斜めになっている。
 その斜め具合がペンを持ったままの状態で
 ノックしやすい絶妙な角度に設定されている。


ラミー LAMY エナジー VIVO

ラミー LAMY エナジー VIVO


□クリップ本来の挟むという点からみると
 その短さにとても不安を覚える。

 こんなに短くて、はたしてちゃんと挟むことができるのだろうか。

 シャツのポケットで試したところ、
 クリップの挟む強度はかなり強くて、結構しっかりととまった。

 35歳を過ぎて、最近ではめっきり走る機会が減ったので、
 誤って落っことしてしまうという心配はなさそうだ。


□クリップのギザギザの下側は意味深に
 緩やかにへこんでいる。

 単なる飾りではないだろうと、色々と試してみた。

 指がかかりやすいということがありそうだ。

 では、なんのために・・・
 私が考えるに、シャツにペンをさした時に
 指を引っ掛ければ、さっと取り出しやすくなる。

 個人的には便利だと思う。


ラミー LAMY エナジー VIVO


□胴軸にはステンレススチールが使われている。

 握りはじめにはちょっとサラサラと滑ってしまう感じもするが
 時間が経つにつれて、指にしっかりとフィットしてくる。

 ちょっと無機質なステンレスボディに色鮮やかな
 グリーンのクリップ、ペン先、トップ部がアクセントを添えてくれている。


ラミー LAMY エナジー VIVO


□ペン先に目を移すと、クリップ同様のギザギザが付いている。
 そのギザギザに手をかけてみると、クルクルと外れる。

 中から、中軸があらわれ、補充用の芯を入れられるようなっている。

 ギザギザといい、このへこみといい
 デザインと機能の融合という面でとても考えられている。


ラミー LAMY エナジー VIVO


 私はグリーンを手に入れたが、オレンジ、ブルー、ブラックも用意されていて
 シャープペン以外にボールペンもある。


□はじめは、ちょっととっつきにくいかもしれないが、
 使ってみると、ただ、デザインが斬新だということだけでなく
 使いやすさもしっかりと考えられていることがひしひしと
 伝わってくるペンだ。


(2005年1月25日作成)


■ 私はこちらのサイトを見ていてエナジーがほしくなりました。






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