文具で楽しいひととき
■ 「ウェアラブル ペン」 ラミーピコ クローム 6,500円+tax


 


□なぜだかわからないが、
 私は左手をズボンのポケットに入れていることが多い。

 歩いているときや電車を待っているとき、
 フト気づくと左手を入れている。

 右利きなのに
 どうしてなのだろう。。

 利き手はなにかと忙しく
 動かすことが多いので、
 左手は休ませてあげているのだろうか。。。

 最近、
 その左ポケットに
 よく入れているのが、このラミーピコ。


 


□ラミーピコは、
 クリップを持たず、ボディがとても短い。

 ワイシャツのポケットにさすという
 これまでの携帯スタイルはとれない代わりに、
 これまでペンを入れづらかった
 ズボンのポケットには入れやすくなっている。

 そう言えば、
 ドクターラミー氏は、
 このラミーピコがとてもお気に入りで
 スーツの腰の位置にあるポケットに
 いつも入れていると話していた。

 考えてみると、
 これまでのペンを携帯する位置は
 Yシャツの胸ポケットやスーツの内ポケットなど
 どちらかと言うと上半身系だった。

 ラミーピコの場合は
 ドクターラミー氏のスーツのポケットだったり
 私のようにズボンのポケットだったり
 下半身系になっている。

 上半身から下半身へ。
 
 これが
 今の時代の流れなんだと思う。


□職種にもよると思うが、
 最近は仕事で必ずしもスーツにネクタイということでも
 なくなってきている。

 ポロシャツやTシャツなど
 ポケットがない服を着ることもある。

 これまでは上半身のどこかしらに
 ポケットがあったが、
 今は服によってはないこともある。

 そんな時でも
 ズボンをはかないという人は
 たぶんいないと思う。

 そのズボンのポケットに
 ペンを収納できれば、
 服装によって今日はペンを持たないという
 こともなくなる。

 下半身ペン収納というスタイルは
 仕事で着る服に左右されずに
 ペンを携帯できる方法なのだ。


□ラミーピコは
 コロッと角がないフォルムをしているので、
 ズボンのポケットに入れていても
 ほとんど気にならない。


 


 ズボンのポケットにペンを入れていることすら
 忘れてしまうくらいの自然さだ。

 私はクロームタイプとマットブラックタイプの
 ラミーピコを所有している。


 


 握り心地という点では
 マットブラックの方が
 指先にフィットしていい。

 クロームタイプは、
 ボディがサラサラしているので、
 握りの収まりが少々悪い。

 しかし、
 ポケットの入れ心地という点では
 クロームに軍配があがる。

 サラサラとしたボディが
 ポケットの中でも
 フレキシブルに動き回る。

 歩いている時、椅子に座っている時など
 体勢が変わってもピコのクロームは
 ポケットの中のいいところに動いてくれる。

 マットブラックだと
 ポケットの中の収まりが固定化されてしまう。

 私の場合は
 ラミーピコで長い文章を書くということはなく、
 ちょっとメモをするという使い方がメイン。

 なので、
 握り心地よりポケットの収まり心地を優先してみた。


□このラミーピコ、
 ポケットの中での操作性が
 実によく考えて作られている。

 たとえば、
 ポケットに手を突っ込み
 ピコを握っても取り出す時は、
 必ずノックボタンの側に親指を添えて取り出せる。

 つまり、
 ブラインドでも
 ペンの前後がちゃんとわかるのだ。

 目印というか「手印」は
 ノックボタンの側が少しガクンと細くなっているところ。


 


 それを頼りにすれば、
 ポケットから取り出すやいなや
 すぐさま親指でノックを押せる。

 ノックをグイと深めに押し込むと
 ピコなのに「ポコ」という音がして
 ボディが伸びてペン先が出てくる。


   


□先ほど、クロームタイプは
 サラサラボディのせいで、
 握り心地が不安定であると言ったが、
 これにはひとつ対策がある。

 握る際の指がかりになるのが、
 ボディにある「LAMY」のロゴプレート。


 


 このプレート、
 握ることを想定しているとしか思えない。

 と言うのも、
 プレートがなだらかなフォルムをしているのだ。

 ただのプレートなら、
 フラットにするところだろう。

 握りの助けだと思うのには
 もう一つ理由がある。

 わざわざこのプレートが
 ややペン先側にあるのだ。


 


 私は書くときに
 親指をこのプレートに添えると。

 こうすると、
 サラサラグリップが少しばかり落ち着く。


 


□普段はシャープペンをよく使っているが
 何かの申込書に記入する時など
 ボールペンでないといけない場面がある。

 シャープペンをメインに
 時々ボールペンという使い方の私に
 このラミーピコはちょうどよい。


 (2015年7月21日作成)


■記事作成後記

*こうしたショートボディのボールペンというと
 リフィルが4Cタイプという短いものが主流です。

 ラミーピコは
 独自のM22というリフィルを採用しています。


 


 見るからにインクがタップリ入っているので
 リフィルの交換頻度が少なくて済みそうです。

 単機能ペンだからこそできた点とも言えそうですね。


*このラミーピコはプレゼントアイテムとしてもいいです。

 ずいぶん前に妻にレッドタイプをプレゼントしました。


 


*以前、知人に見せてもらったラミーピコのブラック。

 その使い込まれようがすさまじく、
 塗装が剥がれて内側が見えています。

 なんともヴィンテージなピコです。



 

 


 ■ ラミー ピコ クローム は、こちらで販売されています。



 




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