文具で楽しいひととき
■ 「角ばったスティック糊」 ヒット・サービス カクボウ Sサイズ 126円


  角形スティック糊


□封筒の口を封印する時や、領収書などをノートに貼る時に
 よく使うのが、スティック糊。

 これまでの丸い形をしたスティック糊で塗っていると、
 紙の端っこの部分、つまり角がどうしてもうまく塗れなかった。

 なので、角には塗らずに真ん中らへんだけ塗っていたりする。
 そうすると、貼った後に、四隅がピラピラとめくれてしまい、
 あまり気分のよいものではない。

 一方、角までしっかり塗ろうとすれば、糊が紙からはみ出してしまい、
 机の上まで糊がついてしまう。

 こうした、悩みを抱えてつつ日々の生活を送っている人たちに
 ぴったりのスティック糊がこのほど発売された。

 それが「カクボウ」だ。

 断面が丸いスティック糊を正方形にしたという、
 あまりにもシンプルな

 発想の商品ではあるが、
 なかなかの優れものだ。


□キャップをはずすし、根元の軸をぐるぐると回すと、
 四角い糊がグイグイとせり出してくる。

 四角いスティック糊なので、当然と言えば当然なのだが、
 この四角くなった糊を目のあたりにすると、ちょっと新鮮な驚きがある。


  角形スティック糊  


 そして、
 この塗り心地を試すべく、何かいいものはないかと
 机の上を探してみた。

 名刺やロディアの切り取ったメモなど、四角いものというのは
 身の回りにたくさんあるのだと、改めて気づかされた。

 ちょうど、郵便局のレシートがあったので、
 これに塗ってみることにした。


□先ほど出しておいた四角い糊をレシートの角に持っていく。


  角形スティック糊


 ただ、糊を塗るだけだと言うのに、
 一体どうしたことだろう。これまで糊を塗るときにはない
 緊張感に包まれている。

 うやうやしく、レシートの左上の角に糊をそっと添え、
 右側へと移動させた。


  端っこまできれいに塗れます。


 その糊はちょっと固めなので、しっかりとした塗り心地があった。

 ペタッと糊をはずしてみると、
 見事なまでの、角塗りが完成されていた。
 残りの下側にも同じように塗り、ノートに貼ってみる。

 すると、これまでの様な四隅のピラピラは見られず、
 机の上を糊で汚すこともなく、
 美しく、そして優雅に貼ることができたのであった。


  角形スティック糊


□使っていて、ちょっと気になることがあった。
 それは、糊が紙と同じ白いということ。

 糊がしっかりと角まで塗れたかどうかを確認する時に
 白いもの同士だと、ちょっと分かりづらい気じがした。
 せっかくの角塗りなので、その塗り具合の成果が目でみて分かるように
 色が付いていた方が良いように感じた。

 まぁ、そうは言っても、角塗りが心地よく出来るようになったのは
 大いに評価できることだと思う。


  角形スティック糊


□何事においても、きちっとしていなくては、気がすまないという方には、
 きっと満足のいく1本となることだろう。


(2005年10月25日作成)
                       
                     
 *追記 
   誠に残念ながら、この商品はもう販売されていないようです。
   実に残念です。。


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