文具で楽しいひととき
■ 「 ISOT2009 レポート 」

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□7月8日から10日東京ビックサイトで開催されたISOT (国際文具・紙製品展)。

 今年でなんと20周年を迎えたという。
 人間で言えば、二十歳ということになる。

 私がISOT事務局に在籍していたのは第1回目から10回目。
 つまり、
 かれこれISOTから離れて10年という歳月が過ぎ去ったことになる。

 時の流れの早さともに
 ISOTの成長ぶりをしみじみと感じてしまった。

 ただ、ちょっと気になる点もなくはない。
 私が関わっていた時は ISOT 単独での開催だったが
 今やギフトやデザイン雑貨、オフィスセキュリティなど
 すそ野のぐっと広がってきている。

 色々な関連商品が見られるのは
 それはそれでうれしい。

 ただ一方で、ISOTがその中の一部分と化してしまっているのは
 やや寂しい気もする。

 昔は、ISOTだけで結構な規模であった時代もあったので。

 さて、
 今回私はスケジュールの関係で初日だけしか取材に行くことができなかった。

 その分、朝のオープン早々の10時から閉館ぎりぎりの夕方6時まで、
 お昼ご飯も十分そこそこでホットドックをパクついて済ませ
 ほどんどの時間をISOT会場を歩きまわるのにあてた。

 そんな中で気になったステーショナリーを
 いつものようにレポートしてみたいと思う。

 まずは、筆記具から。

 と言っても、
 ISOT全体からすると筆記具メーカーの出展は、めっきりと少なくなっている。


■ トンボ鉛筆


  


□ISOTのメイン入口から入ると、
 目の前に大通りがまっすぐ伸びている。

 それを人垣をかき分けるように進んでいくと、
 ちょうど銀座4丁目交差点のような十字路に出くわす。

 その一角のいつもの位置にトンボ鉛筆のブースはあった。

 トンボブースの中で私が最も引きつけられたのが
 この「ONBOOK/おんぶっく」というペン。


  


 これは手帳にピッタリとフィットさせて携帯できるという画期的なもの。

 これまでのペンも手帳にセットできることはできたが、
 今回のものはその「寄り添い具合」が並じゃない。

 手帳の背の隙間に「ONBOOK/おんぶっく」のクリップを差し込んで、
 本体は外側に出すという格好でセットする。


    


 セットしたところをご覧になれば、
 その隙間のないフィット具合がおわかりいただけると思う。

 その秘密は、ほぼまっすぐに伸びたクリップ、
 そしてクリップが付いているボディの面が
 窪んだような形になっているところだ。


    


 手帳の背というものは、
 大体において緩やかなカーブを描いている。

 先ほどの窪んだペン、
 ペンを上から見てみると、ちょうど豆のようなスタイルになっているのだが、
 そこにピッタリとセットできる。


  


 これにより、手帳の背にペンがまさに一体化されたようになる。

 そして、
 このペン差し心地がとてもスムーズで気持ちよい。
 それもそのはず、
 クリップの差し込み口は、ボディがまるでスキーの板のように
 なだらかな坂道になっている。


  


 手帳にペンをセットするといえば、
 これまで、ペンホルダーがあった。

 しかし、これだとペンがぐらぐらとやや不安定になることがある。

 しかしこれならそうしたことはない。


  


 この「ONBOOK/おんぶっく」には
 ボールペンタイプとシャープペンタイプが揃っている。


  


 シャープペンタイプはノックを押すだけでカチカチと芯が出てくるが、
 ボールペンは、ノックを押してペン先を出し、
 ペン先を引っ込めるには、ノックではなく先ほどのへっこんだボディにある
 ボタンを押すという方法。


 


 片側が窪んだ独特なボディはある意味徹底されていて、
 シャープペンのキャップを外すと、
 ほぼ同じような形をした消しゴムが出てくる。


  


 このスタイルの消しゴムは、
 ふつうの円柱型のものよりも
 細かい所を消すのに良いかもしれない。


 背に隙間さえあれば手帳だけでなく、
 本にセットすることも可能。

 本を読みながら線を引いたり書き込むことが多い方には、
 うってつけのペンだ。

 手帳や本にまるで「おんぶ」されたような格好になるペン。

 「ONBOOK/おんぶっく」というネーミングは実に的を得ている。


 * 「ONBOOK/おんぶっく」 油性ボールペン、シャープペン 予定価格 各 367円。(2009年秋頃に発売予定)


□そして、これは御馴染みのコンパクトボールペン「PFit (ピーフィット)」。


  


 ニューヨークと日本のMoMAショップで販売されたり、
 ヨーロッパのデザイン賞 red dot賞を受賞する等、
 多方面からそのデザイン性が高く評価されているペンだ。

 その透きとおったジュエルタイプが登場。


  


 透きとおっているのはクリップ。
 それにあわせて、
 本体の白さにもやや透明感が増している。


  


 涼しげなボディが、
 これからの夏の季節にピッタリとあいそうだ。

 *「PFit (ピーフィット)」ジュエルカラー 315円


□また、
 トンボ鉛筆の十八番である鉛筆でも新製品が展示されていた。

 それが、学童文具シリーズ「ippo!/イッポ!」。

 例えば、この色鉛筆セットは、ケースを大幅に見直したもの。


  


 これまではフタを起こして開けるものだったが、
 これはスライド式で完全に蓋が取りはずせる。
 しかも外したフタは、
 ケースの底に敷くことで、机の上で必要以上にスペースを取らない。


      


 ふたの端っこにはカラーチャートのようなものがあり、
 その色に合わせて色順に片付けられるようになっている。

 確かに、文字で書かれているより、
 こうした色になっている方が、わかりやすい。


  


 それからこれは学童向けながら思わず私も、
 欲しくなってしまったものだ。

 「Clipグリップ」といういわゆる鉛筆を握りやすくするためのもの。


  


 取りつけるにはちょうど洗濯ばさみのように広げて
 その間にスルスルと鉛筆を差し込んでいく。


  


 ラバーボディでしっかりと握れるようになっている。

 また、グリップとしてだけでなく、
 短くなった鉛筆の補助軸としても使える。


    


 新品の長い鉛筆のときから、短くなっていっても、ずっと使い続けられるのがいい。

 *「Clipグリップ」 予定価格 210円。


□トンボデザインコレクションでは残念ながら今回は新作はなかった。


       >> 次ページに続く


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