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■ その17 「三角形軸の鉛筆」
  ファーバーカステル GRIP 2001 80円
  ステッドラー Mars エルゴソフト 130円


鉛筆の六角形軸をはじめに作りだしたのは、ファーバカステル社です。いまや、六角形以外にも丸軸など選択肢はたくさんあって選ぶ時の楽しみの1つになっている。

今回はドイツ老舗鉛筆メーカー2社が送り出している三角形軸の鉛筆をご紹介します。





三角形軸はこれまでにも色々出されていたが、この2本は新たな独自性を持っている。

それはグリップの良さ、握りやすさへの取り組みです。


ファーバーカステル社のGRIP2001はグリップ部分の表面にゴム状の黒い丸いドットが等間隔に敷き詰められている。

このドットのおかげで、滑らずにしっかりとした握り心地が味わえる。

ドットは、特殊な塗装により作られているので、鉛筆削りでがしがし削っても鉛筆削りの刃をいためる心配はない。

このドット、Braun社の髭剃りのやはりグリップ部分にあったものとどことなく似ている気がする。

滑り止めという機能面だけでなく、デザイン面でも貢献している。

つや消しグレーの下地にこの黒のドットが見た目にとてもバランスがとれていて、かっこよい。

これまで、ファーバーカステル社はグリーン(いわゆる鉛筆ですというカラー)を鉛筆のトレードカラーにしていたので、こうしたドット付きは新しい流れを予感させてくれる

実際にその後、ドット付きの色鉛筆も出ているし、同じデザインの鉛筆削りも出されている。





私は、このGRIP2001を箱買いしているのだが、箱ごと机の中にしばらく保存していたら、鉛筆同士のドットとドットがくっついてしまったことがある。
 
せっかくのデザインのポイントのドットがはがれてしまい、ちょっと残念だった。


一方、ステッドラーMarsエルゴソフトは、これまでのステッドラーのいつもの鮮やかなブルーがボディーカラーに配されている。

ただ、見た目つや消しのようなマット状であることがいつもと違う。

持ってみると、ゴム状の特殊な表面加工が全体に施されている。初めて持った時は、ちょっとべたつく感じがしたが、使い込んでみるとしっかりと手に馴染んでくる。ソフトな感触がとても心地よい。

GRIP2001ではドットにより握りやさを実現していたが、このエルゴソフトは全体に特殊加工を施すことでグリップ効果をあげている。甲乙付けがたい。


そもそも三角形軸の利点として、

まず、握りやすさがある。六角形軸、丸軸に比べて持った時の握りがすぐ決まりやすい。

一方、六角形軸、丸軸のように軸をちょっと回転させて、芯先の具合を 探りながら書くというのは、三角形軸ではちょっとやりづらい。

また、三角形軸は長時間書いても疲れないと言われているが、この点については私の場合、劇的にそう感じることは残念ながらなかった。





三角形軸のもう1つの利点として、これは、個人的に感じていることだが、ナイフを使って鉛筆を削るときに、三角形軸のほうが削りやすいと思う。

六角形軸、丸軸だと仕上がりのバランスが結構難しいが三角形軸だと三面を等分に削り込んで仕上げていけばよいのでバランスがとりやすい。といっても私の技量不足でそれほどきれいには削れるわけではないが・・・

□鉛筆もまだまだ進化していると感じさせてくれる2本でした。


□ これまでご紹介した鉛筆関連の評論

■「鉛筆を最後まで慈しむ道具」 鉛筆補助軸いろいろ

■「老舗文具屋さんのシンプル鉛筆」 伊東屋 イートンペンシル  

■「大人の鉛筆削り」 DUX社 鉛筆削り

■「ちょっと変わった2刀流 鉛筆削り」 KUM社 ロングポイント鉛筆削り

■「サバイバルから鉛筆削りまで 」 ウェンガー ソルジャー

■「やっぱり鉛筆。」  ファーバーカステル UFOパーフェクトペンシル 

■「ありそうでなかった組み合わせ」 トンボ鉛筆 黒赤鉛筆 木物語
  
■「レトロなエンピツ」 三菱鉛筆 局用鉛筆 

■「鉛筆を愉しもう」  

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