
待つこと2〜3週間程、小さな小包が届けられた。
箱からシールプレスを取り出し手にしてみる。
商品名にコンパクトとはあるが、たっぷりと鉄が使われているのであろう、ズシリとくる。
届けられた状態ではシールプレスの部分がロックされいて私のマークが見えないようになっている。
そこで、
ハンドルの上にあるロックを手前にスライドして解除する。
するとプレスが長い眠りから覚めたように口を1cm 弱程開き、その隙間から私のマークが見えてきた。
上は鉄製の凹版に、下は樹脂らしきものによる凸版になっている。
たしかに、私がオーダーしたあの正方形のマークがそこにある。
はやる気持ちを抑えきれず、机の上にあったメモ用紙をつかみり、初プレスを試みることにした。
1回深呼吸をし、気持ちを落ち着かせハンドルに手をかけ優しく、それでいてギュッとやや強めに握り締める。
「恐る恐る」メモを引き抜いてみる。
なぜ「恐る恐る」かと言うと、これにはちょっとした経緯があった。
実は私のマークは結構細かな部分もあるので、ちゃんとマークができるか少々心配ですと、ニューコン工業の方に事前に言われていたからだ。
しかし、私としてはマークを四角形にし、やるべきことはすべてやった。
あとは運を天に任せニューコン工業社の職人の方にすべてをゆだねるしかなかった。
そんな思いが走馬燈のように流れ、まるでスローモーションのように私はメモを取り出した。
そこには、
はっきりと私が作ったあのマークが形作られていた。
心の中で小さなガッツポーズを作る。
「pen-info.jp」の文字はしっかりと判読できるし、万年筆のペン先までもがきれいに表現されている。
マークを指でなぞると細かいながらも凹凸がたっぷりと感じられる。
紙の裏面を見てみると、当然そこには凹んだマークがある。
こうした裏側を見るのも、シールプレスならではの楽しさである。