
■ 中国仕様を作り積極的なコクヨ S & T
トンボ鉛筆のすぐ隣にはコクヨ S & T があった
コクヨ S & T社の海外事業部門が、直接出展する形をとっていた。
こちらでも日本語を流暢に操る現地スタッフの方がいた。
ブースの看板には、「日本国誉索創株式会社」とある。
国の誉というコクヨ本来の名前の次に、「索」と「創」という言葉が続いている。
「索」は研究、「創」創造という意味。
「S&T」は、「ソリューション&テクノロジー」という意味なので、まさに適切な漢字が使われているということになる。
さて、
ブースの全面には誇らしげにキャンパスノートが展示されていた。
しかし、私たちが日本で見るのとはちょっと違う顔をしている。
「キャンパス」というロゴマークこそ同じであるが。どことなく日本のものとは違う印象。
これは中国向けに作られたものだという。
バリエーションは、綴じタイプとリングタイプの2種類。サイズはA5とB5サイズ。
中国ではリングのA5サイズの人気があるという。
表紙を開いて中の紙面を見てみると、お馴染みの罫線になっている。
罫線の幅は7mm のみ。
やはり漢字を書くことを想定して多少ゆったりめのこの罫線が選ばれたのだろう。
紙一枚をつまみ、その感触を目をつぶって確認してみた。
日本のキャンパスノートとほぼ同じ印象。
しかし、担当の方によると、中国仕様に多少変えて作ってあるのだという。
生産はコクヨの滋賀工場によるもの。
このほかドットライナーやファイルもあったが、コクヨ S &T社では、先程のキャンパスノートを中国では重点的に展開していく計画。
ちなみに中国では、
ファイルはパイプ式よりもレバーアーチファイルの方が主流。
ということでコクヨ S &Tでは中国用にレバーアーチファイルもラインナップされている。
表紙がブラックになっていて、これはこれでなかなか格好良いものだった。
■ 中国でも人気のフリクションボール
2004年から中国での販売を開始したというパイロット。
パイロット商品の中で、中国で今、最も人気があるのは、フリクションボールだという。
価格は15〜20元と、中国の一般的なペンからすると相当に高い。
しかし、このペンは中国市場でしっかりと受け入れられているという。
取材に応じていただいた現地スタッフの方によると、中国の人、とりわけ若い人達は伝統よりも新しい機能に興味があるという。
そもそも学生であっても、15元くらいのペンを買う能力は持っている。
15元払っただけの価値、つまり機能がちゃんと備わってさえいれば問題はないのだそうだ。
フリクションボールのヒットの背景には先程来触れているが、中国人のボールペン使用率の高さがある。
学生やビジネスパーソンを中心にボールペンで書いているので、消す時に修正テープ等使わずに済むこのフリクションボールは彼らにとって便利な存在となったのだろう。
またハイテック C も根強い人気がある。0.3mmや0.4mmのやや細字が人気。
小学校では基本、鉛筆を推奨しているとのことだが、5年生6年生と高学年になるにつれ、徐々にゲルインクボールペンを持つようになっていく。
中国の子供にとってゲルインクボールペンを持つというのは、大人になる一つのきっかけのようなものだという。
ちなみにパイロットではゲルインクボールペンと油性ボールペンの売上の比率は3対1で、圧倒的にゲルインクの方が主流になっているという。