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■「これがあると取り出すのが楽になる」
 Pyloneer P−hook
 350円





ぎゅうぎゅうに詰まった本棚の中から、本を取り出すのはとっても大変。
 
爪をたてて本の背表紙をつまむと、せっかくの本にキズをつけかねないし、指も痛い。

自分でぎゅうぎゅう詰めにしておきながら、コンチキショーと悔やまれる瞬間だ。

そんな時、このP−hookがあると、いとも簡単に取り出せてしまう。


マッチ箱のようなケースをマッチ箱のように引き出してみると、これまで見たこととのないP型のフックが12個、きれいに積み重ねられて収まっている。





その1つを取り出してみると、とっても軽い。
 
それもそのはず、このP−hookは、紙で出来ている。といっても、クニャクニャに柔らかいわけではなく、厚さが1mmもあるし、特殊な紙を使っているようで、まるでプラスチックのようなしっかりとしたコシがある。 





ちなみに、このP−hookの入ったケースを振ってみると、まるでマッチが入っているような、懐かしいチャカチャカという、音がした。


さて、このP−hookの使い方はというと、ぎゅうぎゅう詰めにした本の背表紙の上に、P−hookのL字に曲がった部分をちょこんと挟み込む。





そうすると、本の外側には丸い部分だけが顔をだす。
 
そこに指をかけて引っ張ってみると、これまで、必死に引っ張ってもびくともしなかった本があっけないほど簡単にスルリと取り出せてしまう。





ちょっとしたことだけど、これは意外に便利だと思う。

常に、P−hookを持ち歩くことは出来ないので、我が家の本棚の本には、あらかじめ、P−hookを引っ掛けている。

こうしておけば、いざという時にさっと使うことができる。

本以外にも、ついつい詰め込みがちなファイルなんかにも使うことができる。
 
背表紙に穴が開いているファイルならそこの指をかければ取り出しやすいが、穴がない場合はP−hookがとても役に立つ。


私は、1冊の本を読み終わらないうちに、別の本を読み始めてしまうということがよくある。ふと、気づけば3〜4冊を同時進行に読んでいたりする。

そんな私は、このP−hookをしおり代わりに使っている。こうしておけば、本棚からさっと取り出せるし、読みかけのページもこれまたさっと広げられて一石二鳥となる。同時進行に読む本の数がさらに増えそうだ。。。


このP−hookは関西出身のデザイナーの糸崎潤二氏が創り出したものだ。

糸崎氏は文具のデザイナーではなく、空間デザインをはじめ色々な分野で活躍をされている方。

ご自身のオフィスの本棚に雑然と並べられた本をもっと取り出しやすく、そして、遊び心も加えたいという想いからこのP−hookを考え出したと言う。

糸崎氏がこだわったのは地元関西と環境への配慮。

パッケージは姫路の地元産業であるマッチ箱を流用。
 
マッチ箱に見えていたあのパッケージは、まさにマッチ箱だったのだ。

頑丈なつくりの紙の加工も大阪で行うなど、徹底して関西メイドにこだわっている。
 
自分の仕事を通じて、自分の育った関西に少しでも還元したいという想いからだそうだ。

また、環境面でも糸崎氏がこれまで、デザイナーとしても色々なものづくりに携わっていた中で、たくさん出されていく、産業廃棄物に心を痛めて、このP−hookでは、パッケージとともにリサイクル紙を使ったという。

そうしたこだわりがパッケージや商品からはあまり感じられない。あくまでも、さりげない。

実はそういうことだったのかという、控えめな主張がとてもいいと思う。





とてもさりげない、けど使ってみるととても便利。

必要な情報というものは、必要な時にさっと取り出せてこそ意味がある。

このP−hookがあれば、すばやく、そしてなにより気持ちよく取り出せるのがいいと思う。

(2005年8月30日作成)


■取材協力 小栗 知実 さん
今回のP−hookの情報に関して、小栗さんに色々な情報をご提供いただきました。
ここにお礼申し上げます。  


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