
■「梱包作業が楽しくなる」
マコト・オリサキインターワークス研究所
or-ita|オリタ Mother-model type
おそらく、今から申し上げることは、誰しも一度や二度経験したことがあると思う。
それは、何かを発送する際の梱包作業。
梱包作業をするには、まずは段ボールを用意しなくてはならない。
できるだけサイズがピッタリとくるダンボールを探す訳だが、ピッタリなんてことはまずなく、帯に短しタスキに長しで少し大きかったり小さかったりする。
小さいとそもそも入らないので、少し大きいものを選ぶことになる。
その中に送るべきものを入れる。
箱は少し大きいので、どうしても隙間が出てきてしまう。
こうした時の対処法としては、二つの方法がある。
一つ目はその隙間を何かで埋めてしまうというもの。
これは簡単に出来てとても楽。
しかし、配送料金という問題がでてくる。
配送料金は、その容積によって決まるので、できるだけ小さいに越したことはない。
そこで、もう一つの方法になるわけだが、中に入れるものに合わせてダンボールを加工してしまうという方法。
ダンボールは、基本は紙ではあるのだが、そう簡単には、折り曲げられなかったりする。
そこで、私たちは折り目の部分にほんの少しばかり切れ目を入れてあげたりする。
この時、カッターを使うのだが、これが結構難しい。
というのも、
ついついダンボール全部を切ってしまうからだ。
ここでは折り目だけが必要なので、切りとってはいけない。
あくまでも、折り目として少しだけ切らなくてはならない。
長くなってしまったが、とまぁ、そんなことが。
この微妙なカットをものの見事に実現してくれるカッターがある。
厳密にいうと、これは「刃」がある、というべきかもしれない。
この「刃」を創りだしたのは、織咲 誠さん。
織咲さんは、多摩美術大学その他数校でも教鞭を執られているインターデザイン アーティスト。
では、この刃の特長から見ていきましょう。
刃は円形をしていて、その円周すべてが歯になっているのではなく、等間隔に刃がついている。
その刃を数は、全部で12個。
一つ一つの刃には、ご丁寧に1〜12まで番号がふられている。
一体なにゆえ刃に番号があるのだろう。
私なりにその理由を考えてみた。
たとえば、こういう可能性はないだろうか。
人は、こうしたものを見ると、どうしても何個あるのだろうかと、ついつい数えたくなってしまうものだ。
そして、人はものを数える時には、「ひとつ、ふたつ。。」という具合にそれを指で触れる。
実は、この刃は恐ろしく切れ味がいい。
そんな事をされては危ないということで、いちいち数えなくてもいいように、この様に予め番号をふったのではと、私は勝手に考えてみた。
さて、
その一つ一つの刃は、ほぼ正方形になっていて、その先端は美しく研ぎあげられ、見るからによく切れそうだ。
その正方形の刃の根元には、こんもりと盛り上がった丘のようになっている。
この刃単体では危ないので、ホルダーにセットして使う。
織咲さんのところでは、現段階、そのホルダーまでは作っていないので、市販のオルファまたは NT カッターのものをセットして使う。
ちなみに織咲さんのサイトでは、これらのホルダーをセットした状態でも「おすそ分け・販売」してくれる。
私は使いやすそうで、安全性もよさそうなので、オルファタイプを選んでみた。
これはハンドルの黒い部分を握った時だけ刃が出てくる。
そして本体中程にある赤いポッチを押し込めば、先程のハンドルにロックがかかって、刃は出てこない安全な機構にもなっている。