
■「漆を堪能できる万年筆」
中屋万年筆 輪島漆塗り
シガーモデル ロングサイズ
47,250円
漆を塗った万年筆を一度でも手にしたことのある方ならおわかりだと思うが、これがとても気持ちいい。
見た目の美しさもさることながら、指に吸い付くようなしっとりとした感触は、いつまでもいつまでもなで回していたくなってしまう、そんな独特な魅力を持っている。
いつかは一本持ってみたいとかねがね思っていた。
漆の万年筆というと、蒔絵が施されているものが多い。蒔絵の美しさは誰もが認めるところなのだが、個人的には、私にはまだちょっと早い気がしてならなかった。
私としては、
まずは、漆だけをたっぷりと堪能して、蒔絵を愉しむのはその後でも遅くはないのではないかと。
言わば、漆万年筆の2段活用。ちょっと違うか。。
まぁ、いずれにしても、
まずは、漆だけを愉しみたいと思っていた訳だ。
そんな私の望みをかなえてくれる万年筆として、選んだのがこの中屋万年筆の輪島塗り。
中屋万年筆とは、
プラチナ萬年筆の製造工場で40年以上にわたって万年筆を作り続けてこられた職人の方々による万年筆ショップ。
「中屋」という名前は、プラチナ萬年筆創業時の屋号にちなんで名付けたという。
その中屋万年筆では、熟練の職人技を活かして使い手にあわせた万年筆を一本一本手作りで作っている。
ネットで注文できるようになっており、軸やクリップを選び、肝心のペン先はカルテと呼ばれるものが用意されていて、そこに、筆圧、書くスピード、文字の大きさ、書体、ペンを握った時の傾け具合に至るまで細かく指定できるようになっている。
当初、私もネットで注文しようとしたのだが、どうしても実際に手にとってみたいと思って、中屋万年筆の取扱店である伊東屋横浜店に行って買うことにした。
数ある商品ラインナップの中から、今回私は、輪島塗りのブラックタイプを選んでみた。
漆と一口に言っても朱色やみどりをはじめ黒をベースに要所要所が朱色になった黒溜めといったものまで、種々様々が用意されている。
また、カラーだけでなくサイズ選びも悩ましかった。ピッコロというミニサイズからポータブルサイズ、最も長いロングサイズまである。
さらには、クリップありとなしも選べるようになっている。
クリップなんて、当然付いているに超したことはないに決まっている!と、思われる方も多いと思う。私も当初はそう思っていた。
しかし、実際に見てると、俄然クリップなしの方が美しい。
クリップがないことでキャップと胴軸のつなぎ目以外、一切の段差がなく、漆の滑らかなボディラインがよりいっそう際だつ。
せっかくなので、漆をたっぷりと愉しめるようロングボディにしてみた。
クリップなしタイプは「シガーモデル」と呼ばれている。シガーとは葉巻のこと。キャップをした状態で手にしてみると、確かに葉巻のようにも見えるが、見ようによっては刀にもみえたりする。