
■「プロの道具」
ステッドラー マルステクニコ
芯ホルダー 780C 840円
いすゞ117クーペ、フィアットパンダ、アルファロメオ ジュリアスプリントGT、 ニコンF3。さて、これらの共通点は何でしょう?
ジョルジェット・ジウジアーロ氏がデザインしたプロダクトです。
乗る人、使う人の身に立った、使いやすさと心に響くデザインは年月がたっても色あせることなく、かえって愛着が増幅してくる私の大好きなデザイナーの1人です。
今回ご紹介するステッドラーの芯ホルダー MARS780Cはかのジウジアーロ氏がデザインスケッチなどで使っているものです。(雑誌のインタビュー記事で使用しているのを私が確認したレベルですが、、)人が使っているのを見るとすぐ自分も欲しくなってしまう習性が出てしまった。早速横浜そごうに入っているロフトに買いに走った。
まさに、プロのためのペンといった感じ。数ある芯ホルダーの中で発売以来30年以上もの間プロのツールとして使われ続けている。
外観はステッドラーのトレードマークであるブルーを基調にグリップ部分の銀色が映え、カラーリングが大変バランスが良い。
スリムなボディの割りにボディが長いせいか、握り心地はなかなかのものがある。
ボディ素材の樹脂による、程よい軽さとグリップおよびペン先のメタル部分と重みがあいまって書くときの重量バランスは絶妙。
グリップ部分はメタルの細かい格子状のギザギザが施されており握り心地が良いのはもちろんのこと、プロのためのツール(道具)という雰囲気を醸し出している。
軸部分はほぼ真ん中を境にペン先側が8角形軸、トップ側が丸軸となっている。通常の鉛筆によくある軸が6角形でなく、8角形であることが握りの良さに大変貢献している。この8角形軸のおかげで、芯先が丸くなった時に軸を多少くるりと回転させて、芯先のポジションを選ぶわけだが、これが8角形軸だと、微調整が効いてとても良い。
鉛筆系はペン先を立てて書けば鋭い線、寝かせて書けばやわらかい線が自在に書けるわけだが、ペン軸が通常よりも長いこと、8角形軸が軸の中央まであることで軸の真ん中あたりを持って、ペンを寝かせて書くときも確かなグリップが得られる。
使用する芯の太さは2mm。ほぼ通常の鉛筆と同じ程度といったところ。2mmもあるので、多少強めの筆圧で書こうが芯が折れる心配はほとんどない。
今はもともと付属されているHBの芯で書いているが、HBのわりには程よく柔らかな書き味が楽しめる。私は念のためBの替え芯12本入り(780円)も購入した。
芯ホルダーとはいえ、芯は鉛筆なので書いていくうちに芯先は次第に丸くなる。その芯を削るには、芯ホルダー専用の芯削りを使う。
いくつかのメーカーから出ているが、私は軽量・コンパクトそして何よりお手ごろ価格(これは結構重要)のファーバーカステル社のものを愛用している(480円)
使い方は、芯ホルダーから芯を少し長めの2cmほど繰り出しておいて芯先を芯削り器の穴に入れ、鉛筆削りの要領で回すだけ。
実は本体に芯削りが隠されているという情報を得て早速試してみた。その芯削りはペンのトップ部分のキャップに仕組まれていた。キャップの片側に小さな穴が開いていてそこに芯を入れてぐりぐりとまわせばいい。お世辞にも削り心地はいいとはいえないが、緊急時の芯削りとしては十分だろう。 ただこの時に気をつけたいのが、芯の削りカスを十分落としておかないと手や机や果てはシャツなどを汚してしまう危険性がある。
本来、このMARS780Cはデザインや製図用のペンだが、日常使いのペンとしても十分使える、というよりもかなり使いやすい。
ジウジアーロが自分の手の延長としてこのペンを駆使して数々の作品の初期スケッチを描いたかと思うと、何か私もすごいものが描けそうなそんな気持ちにさせてくれるペンである。
■ ステッドラー マルス テクニコ 芯ホルダー 780 Cは、こちらで販売されています。
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