
「職人とのいい関係が作り出す いいノート」
ライフ社のノート
ひとつの文具を作るためには、たくさんの人の力や技術が結集されている。
そこには文具メーカーのみならず、それを支える社外の協力会社の人たちの貢献も大きいと思う。
ノートメーカーのライフ社も然りで、色々な協力会社の力を借りながらノートをひたむきに作り続けている。
ただ、ライフがちょっと違うのは、そうした協力会社の存在を正々堂々と表に出している点だ。
先日、エイ出版から出版された「ノート&ダイアリースタイルブック」にもライフ社のそうした姿勢は、よくあらわれていた。
ライフの斎藤社長と協力会社の人たちが、まるで家族のように微笑ましく写っている写真がある。お持ちの方は、ぜひ見ていただきたい。そこには、受発注という関係を超えた何かがあるように見える。
多くのメーカーは、あたかも全てを自社で作っているかのように、協力会社の存在をあまり見せないようにしている。少なくとも私の目にはそう映る。
ライフ社では、協力会社の人たちを隠すどころか実際、その記事の中でも、「私たちの自慢です。」と誇らしげに公言しているほどだ。
さすが自慢するだけのことはあって、そうした協力会社の仕事ぶりには並々ならぬものがある。
例えば、ライフのロングセラー「タイプライティングパッド」というものがある。
これには、とても薄い紙が使われている。そのため、紙の裁断には神経を使わなければならない。
この裁断を受け持つ協力会社は、一糸乱れぬ仕上がりにこだわるため、裁断機の刃が研ぎあがった時にしか行わないのだそうだ。
また、リングノートの穴をあける作業については、自動化された機械ではなく、足で踏んで動かす機械でもって1冊1冊に穴をあけている。
なぜ、わざわざ手間のかかる足踏み方式にしているかというと、足踏み式であれば、刃をはずして研ぐことが出来るからだそうだ。
そうやって丹念に穴があけられたからだろう、確かに、このN90リングノートも引っかかりのないスムースなめくり心地がある。