
■「アンティーク調なシャープペンシル」
カヴェコ ペンシルスペシャル0.7 2,940円
以前ある雑誌で、
「万年筆は濡れた線を書く筆記具だ。」という表現が書かれていた。
「濡れた線」というのは、実に的を得た表現だと思う。
万年筆のペン先から出てくるインクは、みずみずしさにあふれていて、書き立てホヤホヤの時は、まさに紙の上で濡れていてキラキラと輝いている。
万年筆が「漏れた線」を書く筆記具であるならば、鉛筆やシャープペンは「紙の質感をあらわにする」筆記具ではないだろうか。
特に太く濃い芯で書くと、それがよくわかる。
紙は何も書かれていない状態だと、真っ白でその表面の質感というものに気づきにくい。
しかし、
ひとたび鉛筆で書いてみると、細かな凹凸があらわになる。
これは、鉛筆やシャープペンの魅力の一つだと私思う。
ということもあって、
私はシャープペンでは0.5mmよりやや太めの0.7mm をよく使っている。
すでに0.7mmシャープペンは、ラミー2000、ラミースクリブル、グラフ1000、カランダッシュ エクリドールなど、幾つも持っているのだが、また1本買ってしまった。
それがカヴェコのスペシャルペンシル。
ボディの美しいデザインにいちころになってしまった。
これは、どうやらその昔販売されていたものを復刻したものらしい。
私はウェブショップで買ったのだが、パソコンの画面で見ていた時にはてっきり樹脂製かと思っていた。
カヴェコというと、
「カヴェコ スポーツ」というコンパクトな万年筆とボールペンのセットがあるが、それが樹脂製だったので、きっとこれも同じだろうと勝手にそう思い込んでいた。
しかし、今回のものは違っていた。
メタル製だった。
そして、
手にするとひんやりとしている。
それも2、3分もすれば人肌になっていく。
ボディは全身艶消しになっていて、昔のペンシルという雰囲気を全身からみなぎらせている。
軸は鉛筆と同じ六角軸と思いきや八角軸であった。
ノギスで計ってみると、直径が10mm もあり、かなり太い。
ちなみに一般的な鉛筆は7mm 。
この様に見た目は太いのだが、どこか落ち着いたものを感じる。
おそらくそれは、
この太さと八角軸がとてもいいバランスを保っているからなのだろう。
ちなみに、。
この太さ、そしてメタル製ということで、重々しいという風に見えるかも知れないが、これが、意外と軽量。
TOP
ペン コラム集
Copyright (C) 2003
Tadashi Tsuchihashi,
All rights reserved.