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■ 「新しい感覚のメモブロック」
伊藤バインダリー 上質メモブロック 黒
2,520円 





この前、
動いていないエスカレーターを上ろうとして、足がもつれてしまった。

エスカレーターはいつも動き続けているものなので、私の足は動いているステップに合わせるというのがすっかり染みついてしまっている。

なので、止まってるエスカレーターでもついつい足が前に行ってしまう。

慣れとは恐ろしいものだ。

慣れと言えば、
紙、特にペンで書くには白いものと思い込んでいる節があった。

この黒い紙を見たときは、今度は私の手の方がつまづきそうになってしまった。


これは伊藤バインダリーの上質メモブロック黒。

上質と自ら言うだけはある、そんな作りこみ。

それは1枚1枚の紙が積み重ねられ綴じられている、小口の部分を見ればわかる。

1mm の狂いもないスキのない作り込みだ。

ここを指先でなでると、思わずうっとりしてしまう。





まるで磨き上げられたかのような滑らかさ。

試しに紙の表面となで比べてみたが、決して紙の表面がザラザラしてる訳ではなく、紙の方もそこそこ平滑性はあるのだが、小口のツルツルの方がひとつ上を行っている。

その真っ黒な小口の下の方へ目を移すと、ベージュ色をした台紙がある。





それは、
年輪のような、別の言い方をするならば、ミルフィーユのように何層にも積み重ねられている。

一見すると、この台紙は木製のようだが、これも紙を積み重ねて作られている。

とにかく、
今回のメモブロックは、この「積み重ね」具合が美しい。

それもそのはず、伊藤バインダリーは、製本を永年手がけているメーカー。

その得意技術をこのメモブロックにこれでもかと注ぎこんでいる。


さて、この黒いメモブロック、美しい佇まいだけでも十分堪能できるが、メモブロックなので、書くことが一番の目的である。

しかし、
黒い紙にどのペンを使って書けばいいのだろうか。

実は一種類だけ、この紙にピッタリな筆記具がある。

それは「鉛筆」。

鉛筆の筆跡は黒いと思いきや、実はうっすらとグレーがかっているのだ。

では、実際に書いてみよう。

まずは、
私が普段よく使っている2B の鉛筆で。

黒い紙の上に書くというのはちょっと新鮮。

そこそこ平滑性のある紙の上を2B の芯が、止まっているエスカレーターの時の様に、やや戸惑いを見せつつ、しかし気持ち良さそうに走っていく。

筆跡はというと、これがバッチリ確認できる。

真っ黒な紙の上に鉛筆のグレーの筆跡がいぶし銀の様な渋い輝きを放つ。





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