
■「 システム手帳『再』デビュー」
ファイロファックス クロス スリムコンパクト
27,300円
前回のコラムで、来年のスケジュール帳は、クオバディスのビソプランにすると言っていたのに、その舌の根の乾かぬうちにシステム手帳を使うとは何事か!と、思われた方もいるかも知れない。。
違うのである。
来年のスケジュール帳は、ビソプランを使っていくことに変わりはない。
では、なにゆえシステム手帳を使うのか。
それは、ノートとして。
スケジュール帳としてではなく、あくまでもノートとして使ってみようと、思ったのだ。
私は、システム手帳を使わなくなって、かなりの年月が経っている。
そんな私が久しぶりにシステム手帳を手にしてみようと思ったきっかけは、ノート&ダイアリースタイルブックVol.1の中にあった一枚の写真だった。
お持ちの方はぜひご覧頂ければと思うが、32ページに1930年当時の古いファイロファックスの写真が掲載されている。
これはもう、システム手帳の一番美しい姿と言ってもいいくらいのすばらしい年季の入り具合。
その使い込まれた姿にすっかり一目惚れしてしまった。
しかし、私も今年で40歳のいい大人だ。ただ格好いいと言うだけでシステム手帳を使うというのもどうかと思う。
やはりそこには、大人としてちゃんと使うべき理由が伴っていないといけない。
と思っていたら、同誌70ページにシステム手帳を「旅手帳」に活用する、という提案があった。
ホテルの連絡先や現地で訪ねる場所の情報などを綴じ込んでガイドブック兼ノートとして使うというもの。
これだ!と思った。
折しも、近々中国に出張に行くことになっていたので、これはちょうどよい。いっちょ、海外取材手帳をシステム手帳で作ってみようではないかと、思った次第なのである。
これまで、私の頭の中には「システム手帳=スケジュール管理」という確固たる図式があり、私のような既に他のスケジュール帳を使っているものは、決して手を出してはならぬぞ、と誰に言われた訳でもないのだがそう思いこんでいた節があった。
しかし、そもそも、ファイロファックスは、その誕生当初には兵士が機械や科学、医療といった様々な情報を綴じておくというものだったそうだ。なにもシステム手帳はスケジュール管理のためだけに存在する訳ではない、ということに、はたと気がついた。
という訳で、すでにスケジュール帳を持っている私も諸々のしがらみから解き放たれて、晴れて再びシステム手帳を持ってみることにした。
そんな私が手に入れたのが、このファイロファックス クロス。
今回の出張手帳では、ある時はガイドブック代わりに、またある時は取材ノートとして広範な活躍が求められる。
つまり、あまり大きすぎても携帯性が悪くなってしまい、かといって、小さすぎると書くスペースが少なくなってしまう。
そこで、バイブルサイズのリフィルが使え、カバーが普通のバイブルサイズよりもスリムな「スリム コンパクト」というサイズにした。
このサイズは、コンパクトさと引き換えに、リング径が大変小さい。つまり、綴じられるリフィルの枚数がそれほど多くできないと言う弱点がある。
しかし、私はスケジュール系のリフィルは一切入れずにノートに徹して使おうとしているので、この点は問題にならなかった。
このリング径の小ささは、もうひとつ私にとって重要な意味がある。それは、筆記するときにリングが邪魔になりづらいということ。
大きめなリングだと、特に左側のページを書く際、一行書くたび、ペンを握る手がリングを登っては降りていく。これが気になってしょうがなかった。
根本的な解決ではないのだが、小径リングなら、その登り降りの高低差も少ない分あまり気にならなくなる。