
■「文具としてまな板スタンドを使う」
まな板スタンド 1,050円
先日、用事があって行った青山。
青山に行ったら、一度訪ねておこうと思っていたところがあった。
それはMONOCLE(モノクル)のショップ。
「MONOCLE」とは、イギリスロンドンを本拠に発行されている雑誌。
「MONO」のとあるが、いわゆるモノ系雑誌とは違う。
これは、国際情勢、ビジネス、トレンドなど世界の様々な分野の情報を扱った雑誌。
全ページカラーで、その写真がいずれも魅力的なものばかり。
英語が読めなくても、そうした写真を眺めているだけで。とても良い刺激になる。
そして、雑誌ということでつきものなのが、広告。
この広告ページも見逃せない。
とても上質で記事と同じ感覚で、思わず見入ってしまう。
ちなみに、この雑誌の編集長は、タイラー・ブリュレ氏。
Wallpaper*誌の元編集長、そして、日本ではクラフト デザイン テクノロジーのパッケージやロゴ等のグラフィックデザインも手がけている。
この雑誌「MONOCLE」には、通販的なページがあり、その商品セレクトが雑誌のコンセプトとピタリと合っていてとてもいい。
例えば、ポーターのバッグ、GANZOのレザーグッズ、オリジナルノートなどなど。
そうしたプロダクトが実際に手にとれるリアルショップが世界各国にある。
その日本のショップが、青山のフランフランの中にあるというので、そこに行ってみた。
大きなウェアハウスのような建物のフランフラン。
入口を入ってすぐのところにMONOCLEショップはあった。
ショップと言うよりも、コーナーといった感じ。思っていたよりも、小さく少々がっかりした。
ものの2〜3分くらで、すべての商品を見終わってしまい、私の目的は達成されてしまった。
そのまま帰るのも何だかもったいない気がしたので、フランフランのお店の中を見て回ることにした。
女性客が8割くらいの中、男性1人の私は、居心地の悪さを体中に感じつつ遠慮気味に見て回った。
その中でとりわけ女性のお客さんが多いキッチン用品のコーナーで、偶然見つけたのが、このまな板スタンド。
まな板スタンドがディスプレイされていたコーナーには、女性のお客さんが何人も品定めをしていて、私は、その後ろで、お預け状態の犬のように自分の順番が来るのをじっと待っていた。
あまりにも女性の方々の品定めが長がかったので、こちらも不審者に思われたらいけないと思い、一周グルリと店内をまわり、再び、やってくると、今度は違う女性のお客さんが品定めをしていて、さらにお店をもう一周。
そうしてようやく自分の番がきて、すぐさままな板スタンドをかごに入れて、レジへと向かった。
買い物かごに、まな板スタンドをひとつだけ入れているおじさん。
きっと端からは、一人寂しい男やもめ、もしくは、家事好きの男性という風に映ったかもしれない。
しかし、私は、この時このまな板スタンドの大いなる可能性を感じていた。
メーカー名もわからない、ごくごくシンプルなステンレス製のまな板スタンド。
私はかねてより、こういうシンプルなスタンドを探し求めていた。
何のためかというと、もちろんまな板を立てるためではない。
では、何を立てるのか。
それはファイルや書類である。
机の上は限られたスペース。
この限られたスペースをいかにうまく使って仕事をしていくかが、仕事をスムーズに進めていく上で大きなポイントとなる。
机の上はものを置く場所ではなく、仕事をするスペースであると、ある時期から私は固く心に決めている。
というのも、机の上は、放っておくとついつい物を置く場所になって、気が付くと大きな机の2割くらいの小さなスペースでせっせと仕事をしていることがある。
まるで、机の上のものたちに気を使いつつ居候してるみたいに。
これでは、主客逆転もいいところ。自分自身こそが、机の主役ではなかったのか。
仕事をするスペースこそ、大きく確保しなければならない。
そのためには、ものは極力おかず、置いたとしてもあまり場所とらないようにすべきである。
そこで私はかねてより、手帳についてはブックスタンドで立てるなど、机のものはできるだけ「立てる作戦」をとってきた。
机の上で場所を取りがちなものに書類がある。
A 4書類をベタッと平置きすると、これだけで結構なスペースをとってしまう。
これも手帳のように何かを使って、立てかけておくことは出来ないだろうか。
そこでシンプルなスタンドを探し求めていたという訳である。
もちろん文具屋さんに行けば、ボックススタイルの書類入れもある。
以前は私もボックスタイプを使っていたこともあった。
これでも書類は立たせることはできる。
しかし、ボックススタイルだと、面という部分があって、机の上がそれによって狭く感じてしまう。
なので面のない骨組みだけのようなスタンドを私は探し求めていた。
机の上の開放感みたいな点も大切という訳である。
そういう点で、フランフランで見つけたこのまな板スタンドは、まさに理想的なスタイルをしている。
早速オフィスの机にセットしてみた。
案の定、机の上においても、違和感はない。やはり骨組みだけなのが功を奏したようだ。
しかも、もともとまな板スタンドであったというそぶりも全く消え失せている。
次に、このまな板スタンド、いや、もはやその呼び名は相応しくないかもしれない。これはすでに新たなるスタンドとして生まれ変わったのだ。
まっ、いずれにしても、その基本機能であるスタンドとしての働きぶりをみてみることにする。
「まな板」は得意でも「ファイル」の経験はないだろうから。
まずは、
愛用のマニラフォルダーを立てかけてみる。
いい感じで自立してくれる。