
ところで音声入力って本当に使えるの?と思われるかもしれない。
かくいう私も当初はかなり懐疑的だった。
しかし、使ってみると完璧とまではいかないが、かなりの実用レベルにはあるということがわかった。
使い方は、まず専用ソフトをパソコンにインストールし、アミボイスを起動する。
そして、付属のインカムマイクを頭にセットし、あとは話すだけで OK 。
気分は、なんだかコールセンターの人になったような感じだ。
聞くところによれば、以前のものは初めに自分の声の登録が必要なものもあったという。
このアミボイスでは、そうしたことは不要。基本すぐに使い始めることができる。
しかも、
使えば使うほど、アミボイス側が私の声をどんどんと学習していってくれる。
実際に、やりはじめてみるとわかるが、誰に話しかけるでもなく、一人でパソコンの画面に向かって話すというのは、かなり勇気がいるものだ。
私の場合あらかじめ書いておいた草稿があったのでどうにか話すことができた。
そうは言っても、ご存じのように私の文具コラムは、「心のつぶやき。。」や、「私はすっかり『貼る貼る人間』と化し、他のものでも貼ってみたくなってしまった。」など、たとえ家族と言えどもあまり聞かせたくないものだ。
なので、誰もいなくなったところで一人こっそりと、それでいてハキハキとパソコンに向かってしゃべっている。
という訳で、
インカムマイクをセットして話すのには少々の場数が必要かも知れない。
インカムマイクに向かってしゃべりはじめると、1秒ぐらい間をおいて、メモ帳のようなソフトが自動でパソコン上に立ち上がり、私のしゃべった言葉が次々と文字に変換されていく。
これが実に気持ちいい。
うっかり「あ!間違えた」と言おうものなら、それまでしっかりと認識してしまうほどだ。
これには驚く。
一つ一つの単語を区切ってしゃべるよりも一つの文章を一気に読み上げた方が認識率は高まる。
さすがに文具メーカー名や商品名等の固有名詞は誤変換されることがあるが、それ以外は概ね認識されていく。
ちなみによく使う固有名詞は別途登録することも可能。
私が感じたところでは認識としては70〜80%くらいといったところ。実際にこの原稿ももちろん アミボイス で音声入力している。
ちなみに誤変換されたものは アミボイス ソフト上であれば、マウスでその文字をかざすと他の変換候補を示してくれる。
さらに、ちなみに
このメーカーさんであるアドバンストメディア社は音声入力技術の専門の会社で、コールセンターや会議の議事録、医療現場の電子カルテなど様々な分野で使われてきた音声入力技術を持っている。
このアミボイスEs2008でも、それがベースとなっている。
認識率が高いのも頷ける話しだ。
しゃべるだけで文字がどんどんテキスト化されていくのだから、私のようなあまりキータッチが得意でない人間には、夢のような話である。
汚い原稿をにらめっこしながらキーを打つよりも、話すだけなので、作業時間も半分以下にはなったと思う。
効果は時間短縮だけではなかった。
声に出して読むというのが思いのほかよかった。
どういうことかというと、草稿を書いてるときには気づかなかった表現が声に出して読むことであらわになってくるのだ。
ちょっとおかしいという表現も文字を書くときは、それほど気にならないが、いざ声に出して読んでみると、とても違和感がでてくる。
それを草稿を読みながら修正できるのは、音声入力ならではのメリットだ。
また、
キーボードから解放されたことで、肩凝りも幾分和らいだ気がする。
ただ気になる点もなくはない。
ただ読むだけと申し上げたが、唯一違うのは文字を改行するときには、「改行!」とハキハキとした口調で言わなくてはならない。
私の文具コラムは、ほぼ一文一文ごとに改行されているので、適宜「改行」と元気よく言わなくてはならない。
これがやや煩わしい。
最近は右手をキーボードの「エンターキー」に予め添えてここだけはキーを打つというスタイルとっている。
また、句読点の「。」や「、」についても同じだ。
基本は、アミボイス側で適宜、句読点を入れてくれる。
これはどうやら読み上げる際の文と文の空き具合等から、自動判別しているようだ。
たまに入るべきところに入らない時などはみずからが「マル!」、「テン!」と、やはり言わなくてはならない。
そして、
この音声入力作業は周りが静かな空間で一人で行わなければならないということもある。
とまぁ、冒頭で申し上げたように完璧とは言えないがかなり実用的に使えるレベルになっている。
万年筆は書けば書き込むほどにペン先が馴染んでいくように、このアミボイスもよく使う固有名詞を登録していたり学習機能が向上して行き、どんどんと使いやすくなっていく。
これも一つ文具の仲間入りをさせてあげてもいいのではないだろうか。
(2010年2月9日作成)
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