文具で楽しいひととき
■ 「プラスアルファのある輪ゴム」 E.P. BANDS 200円+Tax~


 


□考えてみると、
 輪ゴムにはなにかとお世話になっている。

 出張に行くとなれば、
 文具一式の中に必ず輪ゴムを数個入れておく。

 名刺交換したものを
 日別にまとめておくのに便利だからだ。

 引き出しの中にも
 必ず輪ゴムが入っている。

 こんなにお世話になっているのに、
 これまで私は他の文具ほど
 こだわりを持って使ってこなかったということに
 今更ながら気付いた。

 そして、ある時
 これを見て
 輪ゴムに対するこだわり心にメラメラと火が付いた。

 これからの人生は、
 輪ゴムもこだわりを持って使っていこうと決心した。


 


□そんな私の輪ゴム心に
 火を付けたのは「E.P. BANDS」。

 厳密に言えば、
 「輪ゴム」と言ってはいけない。

 というのも
 素材が「エラスチック ポリウレタン」で出来ているからだ。


 


 だから、
 本当は「輪エラスチック ポリウレタン」と言うべきである。

 でも、
 長ったらしいので「E.P. BANDS」としたようだ。

 「輪ゴム」との違いは、
 素材だけではない。

 パッと見の形状は同じわっかをしている。

 しかし、
 その断面というか、表面と言おうか、
 すごく薄っぺらになっている。

 言わば、
 シート状の輪ゴムという感じだ。

 エラスチック ポリウレタンという素材を、
 私は触ったことがないが、
 手にすると
 なるほどそんな感じだというややマットな質感。

 ゴムともプラスチックとも違う
 クニャクニャとした感触。

 第一印象としては、
 あまり伸びそうにないなというものだった。

 試しに、グイと伸ばしてみると、
 これが結構伸びる。

 シート状になっているせいか
 輪ゴムよりもひっぱる時の
 強度があるように思えた。

 私はブラックのやや大きめのタイプを2種と
 カラフルな輪ゴムサイズほどの計3種類を入手した。


 


 これまでの「輪ゴム」の用途の代表例である
 結束にとどまらず、
 色々な使い方ができそうな予感がする。

 現状、私が使っている用途を紹介してみたい。


□ブラックタイプは、
 いくつかの直径サイズが販売されていた。

 その中で、
 私は「No.3」というA6縦・A5横サイズというのと、
 「No.4」というA5縦サイズの2サイズを買った。


 


 まず、
 小さい方のA6縦サイズを
 手帳のカバーに取り付けてみた。


 


 と言っても、
 よくある手帳用バンドのように
 手帳が開かないようにとめておく、という用途ではない。

 私はカバーの後側だけにクルリととめてみた。


 

 


 何に使うかと言うと、
 メモや名刺を仮に固定しておくためだ。


 


 たとえば、
 忘れてならないメモをここに挟んでとめておく。


  


 手帳の内ポケットに入れてしまうと、
 どうしても開かないと確認できない。

 こうして外側の手帳カバーに付けておけば、
 開かずともチェックできる。

 実は、
 そうしたシーンはこれまでのところまだないのだが、
 きっとあるだろうとの期待をしつつ、
 まずは「E.P. BANDS」だけをセットして臨戦態勢を整えている。

 このバンドのいいのは、
 とてもスリムなので
 普段から手帳に付けっぱなしにしておいても
 さほど気にならない。


 


□さらに直径の大きなA5縦サイズは、
 私が普段から愛用している
 月光荘スケッチブック2Fサイズに付けようと考えていた。

 この「2F」サイズは、
 縦がA5サイズとほぼ同じなので
 きっとピッタリだろうと期待していた。

 しかし、
 いざ付けてみると、これが全然ダメだった。

 サイズとしては留められるが、
 スケッチブックの表紙が柔らかすぎて
 「E.P. BANDS」の強さに耐えかねてたわんでしまう。


 


 他のA5サイズのノートでも試してみたが、
 やはり同じ理由でダメだった。

 ノート全体もろともグルリと付ければOKなのだが、
 表紙だけだと、
 いかんせん強度的に弱くて大きくたわんでしまう。

 せっかく買ったのに、
 これでは黒い輪ゴムもどきを買ったにすぎなくなってしまう。

 他に活躍の場はないだろうかと探してみた。

 ひとついいものを見つけた。

 出張や展示会取材用の手帳として使っている
 バイブルサイズのシステム手帳だ。

 これならカバーに厚みがあるので大丈夫だろう。

 付けてみたら、
 案の定しっくりときた。


 


 私の黒いシステム手帳と溶けこむようにしっくりと馴染む。

 見た目にも邪魔をせず、
 使い勝手の上でも
 ほぼフラットなので気にならない。

 展示会取材の時には、
 あらかじめチェックすべきブースのリストを作ることが多い。

 そのメモをとめておくのにいい。

 何も書いていないメモをセットしておけば、
 ジョッター的に使うこともできる。

 ただひとつ
 この手の使い方で気になったことがある。

 E.P BANDSの強度は
 思いの外強いようで、
 何日も付けたままにしておくと
 厚手の表紙もさすがに少しだけたわんでしまうことがあった。

 これに対しては
 内側のポケットに厚紙を入れて強度アップをしようかと
 現在検討中。


 


□そして
 最後のカラフルな輪ゴムサイズ。


 


 これは、名刺の種分けに適している。

 全部で5色あるので、
 たとえば展示会取材の初日分の名刺はグリーン、
 2日目はイエローといった具合に
 明確に分けられる。


 


 ただわっかが少々大きいので
 名刺の短い幅の方でとめると、
 ブカブカしてしまう。

 だから、長い方にしてみた。

 この方が
 カラーインデックスは目立っていい。

 輪ゴムにもカラータイプもあるが、
 それに比べ
 こちらの鮮やかさは格段に勝っている。


□とりあえず、
 「E.P. BANDS」の私なりの用途はこの程度だけど、
 他にもきっとまだありそうな気がする。

 あせらず、ゆっくりと考えてみようと思う。


 


 (2014年6月10日作成)


 □ E.P BANDS は、こちらで販売されています。


 



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